茶種多様 その1 お茶の分類って?



Pocket

お茶の本場、台湾の中国茶研究学校の賴(ライ)先生にお茶の分類について聞いてきました。
一般的なお茶とは、ツバキ科のチャノキの葉を加工し、湯などで抽出した飲み物です。
お茶は製造方法(発酵度合)で大きく4 つに分けられ、茶の木以外から作られる「茶外茶」を含めると5 つに分類できます。

お茶の本場、台湾の中国茶研究学校の賴(ライ)水成先生
お茶の本場、台湾の中国茶研究学校の賴(ライ)先生
日本茶や中国茶、紅茶はおなじ種類の茶葉から作られている
日本茶や中国茶、紅茶はおなじ種類の茶葉から作られている

そもそもお茶とは?

お茶とは、茶の木の葉を使った飲み物のことです。
茶の木とは、中国原産といわれるツバキ科の植物で、日本の緑茶、中国のウーロン茶、ヨーロッパの紅茶なども作り方の一部が違うだけで、同じ葉を使っています。

茶の木の葉以外で作られる○○茶などの飲料物も広義には茶外茶として呼ばれています。
最近ではカフェでもコーヒー、紅茶のほか、ほうじ茶、ウーロン茶も飲めるようになっており、「茶」の定義は広がりつつあります。

お茶の効能は、のどや身体の渇きを潤す水分補給のほか、お茶にする「モノ」の含有物を抽出し、体に取り込むという側面もあります。
お茶に多く含まれるポリフェノールの一種であるカテキンは人の健康に与える影響が強く、研究がすすめられています。
このほかにも、腰を落ち着かせてゆっくり暖かい物を飲むことで、リラックスさせるという心理的な側面もあります。

発酵度合いで変わるお茶の種類

お茶の分類
お茶の分類

お茶は、日本の緑茶のように、全く発酵させない「不発酵茶」、紅茶のようにしっかり発酵させる「発酵茶」に分類することができます。
不発酵茶と発酵茶の間に「半発酵茶」といって、ウーロン茶などはこのあたりに分類されます。

また、茶葉を麹菌などで時間をかけて発酵させる「後発酵茶」があり、プーアル茶などがあります。

「茶外茶(ちゃがいちゃ)」はチャノキの葉ではないもので作られたお茶のことで、葉や茎、根などから作られているお茶を包括して分類しています。

お茶は発酵の度合いによって、緑→赤へと色・味が変化していきます。

不発酵茶の代表は「緑茶」ですが、製法により「蒸し製(日本式)」と「釜炒り製(中国式)」があります。
日本のお茶は抹茶、玉露などバリエーションが豊富です。
再加工茶は元の緑茶を炒るなどし、味に深みを出したもので、ほうじ茶がその代表格です。

※分類体系は学術的に確立されているものではなく、一般的に普及している識別方法で分類することが多いようです。

世界中のお茶の種類

さて、お茶は製造方法により大きく5 つに分類できますが、細かく見ると、世界中にお茶はたくさんの種類があります。
日本茶、中国茶のように生産される地域で区分することもできます。
列挙するとその種類の多さに驚きます。

日本のお茶

煎茶、深蒸し煎茶、玉露、抹茶、芽茶、粉茶、茎茶、番茶、京番茶、ほうじ茶、玄米茶、釜炒り製玉緑茶、蒸し製玉緑茶(グリ茶)、手揉茶など

中国のお茶

中国茶は、茶葉を発酵させる程度に応じて、いくつかに分類されます。
中国茶の数は数千種とも言われ、代表的なものを挙げます。

緑茶:無発酵:西湖龍井、黄山毛峰
白茶:弱発酵:白牡丹、白豪銀山
黄茶:弱・後発酵:安渓鉄観音、武夷岩茶
青茶:半発酵:凍頂烏龍茶、高山烏龍茶
紅茶:全発酵:キームン紅茶、正山小種
黒茶:後発酵:プーアル茶
花茶:茉莉花茶(ジャスミン茶)
など

紅茶の仲間

中国茶の発酵茶である紅茶ですが、ヨーロッパでTEA の文化が花開くまでに、独自の発展を遂げました。

アッサム、ハイレンジ、シッキム、ウヴァ、ディンブラ、ヌワラエリア、キャンディ、キームン、ラプサンスーチョン、アールグレイ、シャングリラ、ジャワ、ケニアなど

茶外茶

茶葉以外で作ったお茶です。

コーヒー、麦茶、蚕糞茶、ゆず茶、そば茶、ごぼう茶、コーン茶、マテ茶、昆布茶、シイタケ茶、蓮花茶、リンゴの皮茶、玉ねぎの皮茶、タンポポ茶、象の糞茶、目薬の木茶、ルイボスティー、ハーブティー(ジャスミン、カモミール、ラベンダー、レモングラス、ローズヒップ、ゼラニウム、マリーゴールド、ゼラ
ニウム、ペパーミント)など